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【ポーランド】避暑地で温泉、そしてビールにラーメン

更新日:2020年9月23日


温泉と言えば日本独特のもの、と思われがちですが、ヨーロッパにも温泉がたくさんあります。

その中でもハンガリーは有名で、首都ブダペストにも多くの温泉施設があります。美しい装飾の歴史ある建物で入る温泉は、日本の温泉と趣こそ異なりますが、お湯にゆっくり浸かってぼーっとしていると、不思議と冷たいく甘いコーヒー牛乳が飲みたくなるものです。

日本の温泉とはかなりイメージが違うのがヨーロッパの温泉。

まずは水着着用で、水温は低くプールのようなので、ババンババンバンバン、と思っているとちょっと肩すかしを食らうかもしれません。

しかしながら、ハンガリー以外にも、これまでギリシャ、ブルガリア、ルーマニアの温泉に浸かってきましたが、すっかり疲れやむくみが取れ、その効果は期待以上。

それもそのはず、ヨーロッパの温泉は治療目的の施設も多く、ドクターが駐在している場合も多いのです。

クラフクから、車で2時間弱の「ザコパネ」は、スロバキアと国境を接する避暑地。冬にはスキーも楽しめ、ポーランドの一大観光地です。

この時期だと登山やハイキングを楽しむ人で賑わいますが、なんと、この辺りは温泉も出るとのこと。

ポーランド旅行も後半に入り、ちょっと疲れもでききた頃。

早朝にクラクフを出発して、やってきたのがこちら「Termy Bukovina」。

厳密にはザコパネではなく、隣の「ブコビナ」という町ですが、ザコパネ同様山岳リゾート地として有名です。

Termy Bukovina

お湯もさることながら、景色が最高!

Termy Bukovina

プール(お風呂?)は全部で室内外合せて6個、温度は30度から38度で、日本人にとってはちょっとぬるいかな、と思いますが、長時間つかることができます。

各プールには泡マッサージや水圧マッサージなどが備え付けられているので、深緑を眺めながら体をあずけてリラックス。

Termy Bukovina

室内では日焼けを気にせずに楽しめます。

地下2.4㎞から汲み上げた地下水は豊富なミネラルが含まれているようで、普通のプールより体が軽く感じました。

あちこちのプールを堪能していると、何だかお腹がすいてきました。

でも心配はご無用。館内にはレストランもあります。

ブッフェレストラン

ビュッフェ式で、確か100gで4.7ズロチ(約140円)。料理の重さで値段が決まるので、ちょっとつまみたいときでも便利です。

支払いは退館するときにまとめて清算するので、お財布は必要ありません。

もちろんビールもありますよ!

ポーランドでは、特に庶民的なお店でビールを頼むと「シロップは?」と聞かれるのですが、こちらも例に漏れずラズベリーシロップの瓶がビールサーバーの横に当たり前に置いてありました。

チキンカツとロールキャベツ

チキンカツとロールキャベツにスープ。

チキンカツは中にチーズがとろ~、ロールキャベツの中身はキノコと野菜のみのシンプルなタイプ。ひき肉やお米が入ったタイプが一般的だけど、ほうほう、これは軽くてなかなかおいしい。キノコからいい出汁が出ているのね。

チキングリル

チキングリルは安定の美味しさ。パリッとした皮としっとりしたお肉。透明の肉汁があふれてくるのがたまりません。

こういう食堂って、超絶おいしいわけではないのですが、その国の“いつもの食事”が楽しめる気がして、何だか好きなのです。

Termy Bukovina

浸かって食べて飲んで、大満喫でした!

午後の遅い時間にクラクフに戻ってきました。

観光名所の旧市街を歩いたりしましたが、あまりの観光地っぷりにぎょっとし(自分も観光客ですが)、足早に抜け出します。素晴らしい見所も多く、それが故観光地になっているのですが、どうもあの雰囲気が大好という訳ではなく、自分の心地よい場所を求めてしまうのです。

T.E.A. Time

そうそう、あそこのブリュワリーはどうだろう。前日に車でお店の前を通ったときに「BROWAR」という文字が目に飛びこんで、ちょっと気になっていたのです。

T.E.A. Time」…?ビールなのにティー?ちゃらっとしたお店なのかな、と思いながら入ってみると…。

T.E.A. Time

イングリッシュエールの醸造所!なんという誤算!

サーバーはもちろんハンドポンプ。井戸のように汲み上げるサーバーで、ギーコーギーコ重い音が響きます。

イングリッシュエール

勢いのある普通のサーバーでは絶対にできない注ぎ。

炭酸がビール全体に行き渡って、見事なグラデーション。すぐにでも口をつけたい衝動を抑え、泡が落ち着くまで待ちます。

ゴク、ゴク、スムーズに喉を流れる、一切の引っかかりがない滑らかなベルベットのような口当たり。あ~おいしい。

イングリッシュエールと言えば、泡や炭酸が少なく、冷やしすぎないビール、そのため日本の「ゴクゴク、プハーッ!」のビールとは全く違うのですが、アルコール度数が低く飲みやすい。

イングリッシュエール

ビールの種類は何種類かあり、注ぎ方や温度もそれぞれ異なるのですが、どれもこれもぐうの音も出ないほどの美しさ。

食べ放題のピーナッツが、これまた合うんです。

ビールを堪能したら、小腹が空いてきました。

こういうときはラーメンがいいですよね。

ラーメン

トッピングは日本ではあまり見かけない組み合わせですが、麺もスープもなかなかのもの。

温泉に入って、ビール飲んで、締めはラーメン。

RAMEN PEOPLE

日本に住んでいたら、ポーランドでラーメンは食べなかったと思いますが、エジプトから来てるからね。

ちょっと割高なオシャレラーメン、なかなかヨーロッパらしいです。


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