コシャリと言えば、マカロニとレンズ豆の混ぜごはんにトマトソースがかかった、ちょっと不思議なエジプト料理。専門店では安くて早い、日本だと牛丼のような存在かな。もちろん家庭でもよく作られていますよ。
お米とマカロニのコシャリの他に、実はエジプトではもう一つコシャリがあるんです。「コシャリ・アスファル」、直訳すると黄色いコシャリです。
これはお米と赤レンズ豆の炊き込みごはんで、出来上がりは名前の通り優しい黄色。
別名アレキサンドリア風コシャリ。とは言うものの、アレキサンドリアのコシャリ屋でも食べられるのはマカロニが入った“普通の”コシャリ。この黄色いコシャリは外食ではほとんど見かけません。まさに家庭の味なのです。
レンズ豆とお米の料理だと、シリアやレバノンなどにはムジャッダラがあります。
コシャリ・アスファルとムジャッダラはレンズ豆の種類が違うくらいで、作り方はだいたい同じ。お米とレンズ豆を一緒に炊き込むだけです。
ただし、ムジャッダラはフライドオニオン、または甘く炒めた玉ねぎが付け合わせになりますが、コシャリ・アスファルは炒めたゆで卵が付け合わせです。
普通のコシャリのようにフライドオニオンやトマトソースをかける人もいますが、まずはゆで卵。これなくしてコシャリ・アスファルは完成しません。
イラクでもこのコシャリ・アスファルが食べられているようです。ただし使うお米は長細いタイプ、肉や干しぶどうなどを加えることも多いようです。
材料
米…300g(2合)
赤レンズ豆…150g(約 200cc)
玉ねぎ…小 1 個(70g)
油…大さじ 3
熱湯…600cc
クミン…小さじ 1
塩…小さじ 1.5 ゆで卵
油
材料はこれだけ!
作り方
① 米、レンズ豆はそれぞれ洗い、30 分水に浸ける。ざるにあけ水気を切る。
② 鍋に油を熱し、みじん切りにした玉ねぎがしんなりするまで炒める。
③ 米を加え、全体に油がまわるまで炒める。
④ 熱湯を加える。塩、クミン、レンズ豆を加え、軽く混ぜ、蓋をして弱火で炊く。
少し蒸らして軽く混ぜると、レンズ豆が崩れますが問題ありません。
ゆで卵はは殻をむき、大目の油で炒める。コロコロ転がしながら、全体に焼き色を付けましょう。好みで塩をふっても。
お皿に盛って、ゆで卵を添えて。トマトやキュウリなどを、レモン汁や酢、塩で和えたサラダを添えてもおいしいです。
トマトソースやフライドオニオンを添える場合は、コシャリと同じものを用意しましょう。コシャリのトマトソースは玉ねぎは使いませんよ(普通は)!
このコシャリ、レンス豆が少しほっくりするのかと思えば…。驚くほど軽い食感です。ふわふわしています。そのため、ついつい食べ過ぎてしまいますが、カロリーはそれなりにあります。どうかご注意を。